Musikpromenade ~音楽の散歩道~
チェロ弾き高橋麻理子のブログ
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チェロデュオ。
- 2014/07/26 (Sat)
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7月12日に武澤秀平君とのチェロデュオコンサートが駒込ソフィアザールにて、
無事終了しました♪
当日のプログラムはこんな感じでした。
Telemann(1681-1767): Sonate for 2 cellos C-dur
Dolce
Allegro
Largo
Vivace
Boismortier(1689-1755): Sonate for 2 cellos op.14
Legerement
Courante
Sarabande
Gigue
Barriere(1707-1747): Sonate for 2 cellos no.4
Andante
Adagio
Allegro prestissimo
♬ Pause ♬
Lindley(1776-1855): Duets for 2 cellos no.3
Andante
Adagio
Rondo, Moderato
Dotzauer(1783-1860): Potpourri for 2 cellos on Themas of Preciosa op.94
Offenbach(1819-1880): Gran Duos op.54 no.1
Allegro non troppo
Adagio religioso
Rondo, Allegro
テレマンからはじまり、最後はオッフェンバック。
チェロデュオとしてはおなじみのレパートリーのバリエールも。
今回の冒険はやはり後半のプログラム。
リンドレイなんて聞いたことも弾いたこともないような作曲家ですが、武澤君が見つけてきた、まさに知られざる作曲家、でした。
また、ドッツアウアーもチェロ弾きならだれもが通る、エチュードの作曲家、、、として有名ですが、チェリストらしい作風で、いろいろな面白い曲もたくさん書いていたんですね。
オッフェンバックも聴きごたえのある、かなり濃いプログラムだったと思います。
今回のプログラムでは、ほとんどの作曲家がチェリストでもあったため、非常に難しい高音のパッセージや和音などがこれでもか、というくらい交互に出てきて、リハーサルの段階ではいろいろ不安もありましたが、本番が一番うまくいきました♪
コンサート風景をソフィアザールのオーナーさんが撮影してくれました。
最後までずっと集中力を保つのが大変でしたが、、
アンコール終了後(またまたリンドレイ)にはようやく笑顔、、。
今回のコンサートでは、企画者でもあるマネージメントの塩島様、ソフィアザールのオーナー様、マニアックなプログラムにもかかわらず非常に熱心に聴いてくださった沢山のお客様、
そして相方の武澤君に感謝です♪
終了後に記念撮影☆
コンサート終了後のワイン付懇親会はこれまたとんでもなく盛り上がり、、
また次のデュオコンサート企画案まで出てきて、とても楽しいひと時になりました!
次回のチェロデュオがどういう形でお知らせできるかはまだ調整中ですが、お楽しみに♪
アウトリーチ4年目♪
滋賀県、大津市にあるびわ湖ホールから今年はスタート!
ピアノ志鷹美紗ちゃん、ヴァイオリン川村伸子ちゃん、という、もうすっかりおなじみメンバーと一年に一度会える、とても楽しみな期間でもあります。
3日間でまずはコンサートプログラムを仕上げるというスケジュールのため、朝から夜までみっちりとリハーサル。
クラシックが初めての方に、というコンセプトもあったので、わかりやすくトークを考えつつ進めていきます。
各々のソロもあったため、他二人は観客になってトークと演奏、さらに分数まで細かくしっかりチェック笑。
大津から長浜へ。
長浜市の浅井文化大ホールにてコンサート、とてもたくさんのお客様に喜んでいただけました!
お世話になった、イケダ光音堂の皆様、ホールスタッフの皆様ありがとうございました。
翌日は長浜観光しました~☆
美味しいお蕎麦屋さんも見つけたし、素敵な街並みを歩きました。
長浜は今大河ドラマで話題の黒田官兵衛のゆかりの地。
長浜始発で姫路までいく新快速の電車があるのですが、まさに黒田官兵衛路線ですね。
さて、翌日のアウトリーチのため、琵琶湖をぐるっと回って安曇川へ。
琵琶湖がきれいに見えるレストランでお食事★
本当に琵琶湖には癒されました(^^)
安曇小学校にてアウトリーチ。
毎年、曲を変え、内容もそれによって少しづつ変更しての試行錯誤を繰り返していますが、伝えたいことはやっぱりひとつ。
こどもたちに大きな夢を持つことの大切さ、あきらめずに努力して進んでいってほしい、という願いを込めて演奏しています。
そして広島県に移動して、こちらも二年目、祇園小学校でのアウトリーチです。
元気なこどもたちから私たちもパワーをもらって、演奏も熱が入ります☆
それぞれの楽器の説明をしたり、、
また、実際に触ったり、近くで体感してもらうことによって、より面白さや感動が生まれるみたいです。
ハンマーモデルを持ってきて実際にみてもらったり、、。
ピアノの周りに集まるこどもたち。
普段見慣れているピアノも、構造や間近での演奏を聴くと、新たな発見があります!
こうやって4年目のアウトリーチも無事終了し、あっという間に濃い8日間が過ぎました。
毎年、本当に短い時間ですがこうやって集まって、アウトリーチやコンサートができることに感謝です♪
さて来年は、、、、☆☆☆
演奏会のお知らせです♪
写真などまとめて後日アップしたいと思います。
さて、来月のオペラシティでの演奏会のお知らせです。
8月24日 14時 オペラシティ近江楽堂
ブラームスの「夏」弦楽五重奏曲演奏会
ブラームス弦楽五重奏曲 第一番ヘ長調 作品88
ブラームス弦楽五重奏曲 第二番ト長調 作品111
Violin 原田陽・上野美科
Viola 木下雄介・島田玲
Cello 高橋麻理子
チケットお申し込みは
プロメナーデ企画 musikpromenade@yahoo.co.jp
あるいは松木アートオフィス 03-5353-6937
素晴らしい仲間たちとともに、ブラームスの弦楽五重奏曲という大曲にガット弦で挑みます。
ブラームスが愛した避暑地の爽やかな風や、豊かな自然、そして人々への愛など、、皆様に感じていただけたら幸いです。
下記にチラシがありますのでご覧ください。
皆様のご来場をお待ちしています♪
チェロデュオ♪
バロックの名手でもある武澤秀平氏とのチェロデュオです。
チェロ好きな方にはたまらない(?!)かなりマニアックなプログラム。
もしかして今まで誰も弾いた事が無いかもしれないような曲から、チェロデュオでよく弾かれる曲まで色々と集めてみました。
終了後は懇親会もあるので、皆様とお話できるのを楽しみにしています♪
チェロデュオの世界~知られざる名曲たち~
7月12日 14:30開演(14:00開場)
高橋麻理子、武澤秀平(Cello)
Boismortier: Sonate for 2 Cellos op.14
Telemann: Sonate for 2 Cellos C-dur
Barriere: Sonate for 2 Cellos no.4
Dotzauer: Potpourri for 2 Cellos on Themes of Preziosa op.94
Offenbach: Gran Duos op.54,no.1 他
会場:ソフィアザール・サロン(駒込)
入場料 一般¥3500 学生¥2000
お菓子、飲み物付(終演後ワイン付懇親会あり)
※ 定員50名様で締め切らせていただきます。
お問合せ ソフィアザールTel&Fax 03-3822-9677
e-mail happyendoh@sam.hi-ho.ne.jp
チラシはこちら。
↓
ダウンロード
無題、のち、ブラームス考。
対して朝の日本は気温19度!(らしい、、)
気温差、激しすぎます。。
もう初夏ともいっていいような陽気だったドイツは一転して、ここ最近は晴れたと思ったら土砂降りの雨、そしてまたすぐやんだり、、が一日中続き、まるで山のような天気です。
気持ちはもう初夏なのに、どんどん下がる気温、、。
春物のコートとショールで出歩いていたら、どうも体調がおかしい、、
どうやら季節はずれの風邪を引いてしまったようです。
あわてて、冬物のコートを引っ張り出して、また防寒体制入りました!
最近、日本で買い集めたブラームスに関する本を、色々と読みふけってます。
もともとブラームスの作品は大好きなので、ある程度の知識は持っていたものの、ブラームスに関する文献を読んでいると、人間としての色々な面が明らかになってきて、すごく興味深いです。
中でもすごいのが、クララ・シューマンとの長年の手紙のやり取りが本になってしまったという、、「友情の書簡」というもの。
完全に、ザ・プライベート。
ほんとにこれ、読んでいいの?という感じですが、、。
公開されるのを恐れて、多数の手紙を捨ててしまったということですが、まだかなりの量の手紙が残っていたようです。
若き日のブラームスとシューマンの妻のクララとのやり取りは、友情の、、というよりは、溢れんばかりの愛情が感じられます。
もちろん、男女の愛というだけではなくて、人間としての愛というか、色々な意味を含んだ愛なんだろうなと考えさせられます。
逆に男女の愛だけなら、ここまでの魂のやりとりはなかったのでは、、とも思わされる内容。
今のようにメールもない時代、手紙のやり取りで一喜一憂したり、一人静かに相手のことを考えたりする時間があって、、だからこそ、自分の気持ちや考えを手紙にして、相手に伝えることの素晴らしさや重みが感じられます。
まだ、この本、読み終えてないのですが、最後、クララの亡くなる直前の手紙で終わっているようです。
知れば知るほど、作品を聴きたくなり、そこからブラームスの気持ちが読み取れるような気がします。
最近は、すぐパソコンで調べられるので便利だけど、なぜそうなったのか、そこに至るまでをもっと深く知ることって、すごく大切なことなんだな、と改めて感じました。
自分の受け取り方も違うし、さまざまな視点からその曲を見ることができます。
CDで聴くのと、生演奏で聴くような違いというか、もっと生身の人間として近く感じられるような、そんな気がしました。
さて、今週末は、ハイドンの「天地創造」を弾きます。
風邪、治さなくては~(^^;)
皆様もよい週末を♪
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プロフィール
現在はドイツと日本を行ったり来たりの生活です。
Twitterもやってます♪
Mariko Takahashi (@maricello66)
桐朋学園大学首席卒業、皇居桃華楽堂新人演奏会に於いて御前演奏を行う。
霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、及びサントリー賞受賞。
第6回大阪国際室内楽コンクール、トリオ部門にて日本人初の第三位入賞。
中国国際音楽コンクール第一位。サイトウキネンフェスティバル、小澤征爾オペラ音楽塾などにも参加。NHK-FM名曲リサイタル録音等も多数。
文化庁「文化芸術による子供の育成事業」登録アーティスト。
これまでにチェロを故井上頼豊、倉田澄子、堤剛、ユリウス・ベルガー、バロックチェロを鈴木秀美、シュテファン・シュルツの各氏に師事。
東京藝術大学古楽科別科を経て、現在フランスの古楽団体「Le Concert Lorrain」メンバー。
2007年より渡独、 ヨーロッパ各地の音楽祭などにも出演し、日本やヨーロッパを中心に様々なジャンルの活動を広げている。