Musikpromenade ~音楽の散歩道~
チェロ弾き高橋麻理子のブログ
それって本当に、、。
- 2011/03/29 (Tue)
- Tagebuch |
- TB() |
- Edit |
- ▲Top
今まで暮らしていた当たり前のコトがそうでなくなるかもしれない、、。
今回の原発事故で私は初めて、日本にこんなに原発があるんだ、と知りました。しかも海のすぐ側。
アメリカ、フランスにつぐ原発大国だったんですね、日本は。
地震大国なのに、何故原発大国なのが、理解できません。
事故が起きないと、考え直すきっかけにはならないのが非常に残念なことです。
既にドイツでは25万人のデモが起きて、原発反対派の党が大躍進したとのことですし、各国も軒並み原発に対しては危機感を強めている様子。
いつも思っていた、電気の無駄使い。
ドイツから日本に帰るとそのことをいつも感じていました。
ドイツでは24時間のコンビニなんて、なかなかありませんし、電気もあまり使わない。
結構驚くほど薄暗かったりする、、けどロウソクなどの自然の薄暗さを楽しんでいる。
今回の節電でそんなに電気は使わなくとも生活できる、ということがわかったと思う。
今さえよければそれでいい、、じゃないけど原発に頼る社会は非常に脆いと思います。
こうして、何か事故が起きた場合、みんなが不安になりながら、でもそこで生活しなければいけないし、、というストレスを非常に感じながら生活せざるを得ない。
明らかにあまりにもリスクが大きすぎます。
「人体に影響のないレベル」
「ただちに健康に害はない」
というセリフが呪文のように繰り返されていますが、はたして、どうなのか。
安全である、という確信はどこから来るのか。
今原発で起きている危機は、危なすぎて近づけなくて、誰も本当のことはわからないんです。
すべて推測の上に成り立っている。
検出されてるもので判断するしかない。
なぜ、いろんな情報が他の国からのニュースでしらなければいけないのか、中には深刻になりすぎているものもあるけれど、まずは日本国民が正確な情報をいち早くしるべきだと思うのに、、。
各国は専門家を独自に招いて独自に各地域での放射性物質の検出をしていますし、放射能分布の図なども、ドイツ、アメリカなどのサイトでは原発事故以来随時更新されてます。あくまで風向きや、出た数値からの推測に基づくものですが。(日本では原子力委員会によって23日に初めて公開された)
手遅れが、第2、第3の被害拡大にならないように祈るしかないです。
原発は、これから続いていく未来、子供たちの将来を一瞬で無くしてしまえるものだ、ということを踏まえたうえで、もう一度、それって本当に必要?なのか、、をもっとみんなで考えませんか?!
3.11
- 2011/03/21 (Mon)
- Tagebuch |
- TB() |
- Edit |
- ▲Top
皆様、無事に過ごされてるでしょうか。
安否確認の電話やメール、本当にありがとうございました!
あの日を境に日本は大変な状況に陥ってしまっています。
ちょうど、オーケストラのリハーサルが始まろうとしている時で舞台にいましたが。なんだか画面が異常にグラグラ揺れているような変な感覚に?!、、いや、地震だ!!と楽器を持ってともかく急いで舞台袖に避難しました。
それからは、ホール内待機、さらにはまた大きい余震。
携帯も通じない、交通もすべてストップ、家族の無事もまだ確認できない。
そんな不安の中、公演をしました。
お客様はこの混乱の中、どうやっていらしたのかわかりませんが(非常に少なかったですけど)、生涯忘れられない公演になりました。
首都圏でもまだまだ混乱が続いている中、今月中の本番などはすべてキャンセルになりました。
こんな状況だから当然なのですが、やはり残念で仕方ありません。
私の親戚や友人なども多数被災しました。
釜石で被災し、本人とは連絡が取れないものの、避難者名簿を見て無事を確認できた、、という親戚もいましたし、原発の近くにいる親戚もいて、不安が募ります。
あまりにも壮絶な津波の映像、被災地の映像をみて、心が痛いです、、。
今、自分にできることは何なのか、出来るだけ前向きに考えていきたいと思いますし、本当に一日も早い復興と
日常が取り戻せることを祈るしかありません。
3月、、
- 2011/03/10 (Thu)
- Tagebuch |
- TB() |
- Edit |
- ▲Top
毎年思うのですが、3月はなんだかバタバタしてしまい、あまり余裕がないような、、(^^;)
先日、小椋佳さんの音楽会「琵琶と歌おう」が無事終了しました。
ミューザ川崎での本番でしたが、会場がすごく広いし、天井も高いため、歌、琵琶、チェロ、、音響的にどうなのかなあ、、とちょっと心配して臨んだのですがお客様からはとても好評でした!
小椋佳さんといえば、シクラメンの香り、愛燦燦が有名ですね。
今回は、2曲とも弾きましたが、新アレンジで琵琶の独特の響きと、おもしろいハーモニーになったんじゃないかなと思います。
小椋さん自身の琵琶の演奏もありました!
琵琶10人は、和装、チェロ、フルート、キーボードは洋装(ドレス)で。
楽屋で小椋さん、そして昨年の小椋さんのツアーでご一緒した仲良し、フルートの澤田由香さんとせっかくだからと記念撮影。
なぜか、小椋さん、かなり照れていらっしゃいました、、!!
そして、数日後にはチェロデュオでのコンサート。
こじんまりした雰囲気のいいホールでした!
なんとご多忙なはずの師匠夫妻もかけつけてくれて、素敵なお花までいただいてしまいました!!
師匠から「うまくなったね。」と笑顔で仰っていただけたことが、なんだか一番嬉しかったような、、。
学生時代のレッスンでの色々なひとコマを思い出してしまいました。
あの時、いわれたことが今でもずっと役に立ってるし、いい先生に師事できたことは一生の財産だな、と思いました。
なんだかあわただしくて写真は残念ながら撮り忘れ、、。
翌日からはオケでマーラーの5番。
長い長い、、楽譜をめくってもめくってもまだ続く、、。
不思議な魅力のある曲です!大編成でかなりの迫力だし。
3日間リハーサルでやっと、マーラーの音楽が体に入ってきたような、、。
明日、あさっては本番。
気を引き締めてがんばります♪
両国にて
- 2011/02/28 (Mon)
- Tagebuch |
- TB() |
- Edit |
- ▲Top
国技館をフルに使ってのコンサートです。
普段、入ったことないし、最近は報道陣が国技館の周りに多くて、なんだかなあ、、と思っていたところ。
しかし、合唱5000人てすごすぎる。。
こんな感じでした。
両国って、お相撲さんが歩いてたり、自転車乗ってたり、ちゃんこ屋があったり、なかなかおもしろい下町です。
そして両国の穴場なスポットが国技館の隣にある、旧安田庭園。
休憩時間に、天気がよかったので散歩がてら、癒されました。
近くなのに知らなかった!
ちなみに、国技館の中のトイレ、お相撲さん用のトイレというのがありましてそれも使えたのですが、、とにかくすべて大きい。
ドアも、便座も何もかも。。
トイレの写真、思わず撮ってしまいましたが、比較するものがないとその大きさが分からないので、ここには載せません(苦笑)
カレンダー
プロフィール
現在はドイツと日本を行ったり来たりの生活です。
Twitterもやってます♪
Mariko Takahashi (@maricello66)
桐朋学園大学首席卒業、皇居桃華楽堂新人演奏会に於いて御前演奏を行う。
霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、及びサントリー賞受賞。
第6回大阪国際室内楽コンクール、トリオ部門にて日本人初の第三位入賞。
中国国際音楽コンクール第一位。サイトウキネンフェスティバル、小澤征爾オペラ音楽塾などにも参加。NHK-FM名曲リサイタル録音等も多数。
文化庁「文化芸術による子供の育成事業」登録アーティスト。
これまでにチェロを故井上頼豊、倉田澄子、堤剛、ユリウス・ベルガー、バロックチェロを鈴木秀美、シュテファン・シュルツの各氏に師事。
東京藝術大学古楽科別科を経て、現在フランスの古楽団体「Le Concert Lorrain」メンバー。
2007年より渡独、 ヨーロッパ各地の音楽祭などにも出演し、日本やヨーロッパを中心に様々なジャンルの活動を広げている。